「関係人口」と「志民」という考え方

未分類

 私が「関係人口」という概念を初めて知ったのは7年前のこの時になります。
 そしてその2カ月後に「宇和島志民」という考え方につながっていきます。「市民」ではなく「志民」です。

 今、私が驚いていることの一つは、高校生たちの一部が「志民」を目指すみたいなことを主張しはじめていることです。

 さて、話しを戻します。
 この記事をシェアしたのは、今から7年前の正月。2018年の1月3日です。
当時、私は海上保安学校門司分校長でしたが、定年まで5年を残し、その年の3月いっぱいで退職することを決めていました。
 宇和島に来るためです。

宇和島の今後について諸々勉強を重ねる毎日でした。

 そんな中で出会ったのが「関係人口」という考え方でした。
 これだな!そう感じていました。
 私自身が宇和島の関係人口そのものだと気づいたからです。

 私と宇和島との関係は2014年4月から始まります。宇和島海上保安部長で赴任したことがきっかけでした。それまでは宇和島どころか四国にも全く縁がありませんでした。
 宇和島の勤務はたったの1年で、翌年には新潟の第九管区海上保安本部に転勤となりました。

 以来、私はたった1年の勤務ではありましたが、宇和島と関わり続けたいと思っていました。
 宇和島は10数カ所目の勤務地だったのですが、私にはそれまでの赴任先では味わうことのなかった特別な思いが生まれたからです。

 facebookを始めたのも新潟に転勤した後の2015年になってからです。
 宇和島との関わりを何かの形で持ち続けたいと思いました。
 当時の海保は、職員が実名で所属を明らかにしてSNSをすることをよしとしていませんでした(治安官庁ですからね、今は状況も変わりましたが…)。
 そんなわけで、実名や勤務先を明らかにすることはできなかったのです。

 それがネーム「Fan Uwajima」の理由です。
 本当は、一宇和島ファンという意味で「Uwajima Fan」とするつもりだったのですが、facebookに登録する際、姓名が逆になってしまったというのが裏話です。笑

次のリンク先を見てください。
2018年2月の投稿です。
宇和島に移ってくる約1ヶ月前です。


 日本全体の人口が減る中で、自治体間で定住人口を奪い合うことにエネルギーをつぎ込むことは、ゼロサムゲームの消耗戦ですから不毛です。

 宇和島のみならず、全国の地方都市が本当に力を入れていくべきは、関係人口のシェアです。
私の場合に置き換えていえば、
私という一人の人間は、定住人口としては一人以上には増やせません。
住民票は、今の制度では一カ所にしか置けないからです。

 一方、
 同じ私という一人の人間は、これまでの勤務で出会ったそれぞれの地域との複数の関係性は持っています。
 定住人口は生身の数以上には増やせませんが、関係人口は好ましい関係の数だけいくらでも増やすことができます。

 そして、経済は定住人口のみならず、関係人口によっても回ります。
っていうか孤立した人を何人集めてもなんの取り引きも起こりません。孤立して関係性が切れてしまってますから。

 経済は人の数の問題ではなく、人と人との好ましい関係性の数なんですね。
 そして、経済とは、経世済民のことですが、本来の意味はお金のことではありません。
いつの間にかお金のことになってしまっています。

 独居老人の孤独・孤立も地方の大きな問題です。関係性が切れているとお金だけがあっても問題が解決しない。大切なのは関係性なんてすね。
 このあたりは大垣教授の行動経済学が詳しいのですが、このことについてはまたご紹介するとして…。

 なので、
 もっと重要なことは、社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)のことです。
 これは、お金があれば増やせるという性格の価値ではないからです。

 「関係人口」「社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)」は、今後の地方にとって重要な考え方ですから、機会をあらためて取り上げていきます。

 最後に一言だけ希望を。
 「関係人口」「社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)」。
 これだけに限らないのですが、大人以上に、高校生たちがその考え方を学び、実践に移し、なんなら組織化しようとしはじめていることです。

 ちなみに、学校の授業でそんなことは教えていないはずです。
 ここに、地方創生という文脈のなかで、これからの社会教育の意義と、学校と社会連携の意味があるということになります。

つづきはまたあらためて…。